こんにちは、医療用かつら(ウィッグ)を制作している八木です。
最近よく考えるのが、医療用かつら(ウィッグ)を作る活動をすること、とは?
若い娘さんを亡くしたお母様が今までにお二人ご来店いただきました。
娘さんはアッシュで闘病用のウィッグをお作りした方です。
あまりにも若くお二人とも20代でした。 どちらのお母様も精神的なダメージが大きく普通の生活に戻るのにも時間がかかったようです。 命日やご葬儀にお花をお送りしたことでお礼のご来店をしていただきました。 1年に一度お花を贈った程度の私としては何もお役に立ててないのですが、お二人とも「娘のことを覚えていてくれている事がとてもうれしかった」とおっしゃってくれます。 想像を絶する苦しみを乗り越えようと一生懸命仕事をされているようでした。 自分が産んだ命が先に失われていく。 あまりにもむごく、周りの者は何も言えないのですが、出来る限りの事をしたいと思っています。 私たちとしてもただウィッグを作るだけの人であってはいけないと日々心がけております。 正解はわかりません。 がん治療に使われている血液のために自分が健康な間は献血する、チャリティイベントに参加する、寄付をするなど、いろいろ考えて動いています。 セミナーや患者会の講師もやっています。 しかしどれがお役に立てているのかは分かりません。 ただ自分でやっていくのみと思います。 生死の前では人間は無力です。 しかし前を向いて歩いていくことが大事です。 コケても立ち上がり、立ち止まってもしゃがみこんでも、また歩き出せば良い。
医療用かつらを制作する美容室ヘアーズアッシュ
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